私の道 ―(実話)―
映画を見て食事をした。

デートらしいデートの最後は
夜景を見に行くことになった。

車の中から夜景を見ることができる場所で、今日も何台も車が停まっている。



「きれいだね」

「うん」



ここは、陸と来た事のある場所
ついその時の事を思い出してしまう。




「……ちゃん?梨華ちゃん?」

「あっ、ごめん。何?」


呼ばれていた事に気づいて現実に戻った。


「もしかして、元カレの事でも思い出してた?」

「ううん、違うよ」

とっさにウソをついた。





「これ、プレゼント。開けてみて」

膝の上に綺麗にラッピングされた細長い箱を置かれた。
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