私の道 ―(実話)―
閉店時間になった


「せっかく来てくれたから、このあと3人でラーメン食いに行かない?
もちろん俺のおごりで」

「やった~♪」

手離しで喜ぶナッチ



「私は帰るから、直哉さんナッチの事よろしくね」

「えー?梨華も一緒に行こーよー」

「私の役目はここまで、じゃあ明日学校でね~」
ちゃんと学校来てね、という意味も込めて。

席を立とうとしたら
直哉さんのケータイが鳴った。



電話に出た途端に顔色が変わった。


「…はい、厚生病院ですね。わかりました、すぐ行きます」


嫌な予感がした。

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