背中でキーボードを打たれる身にもなってみてよ!
帰りの電車の中で、わたしの執筆活動はよほど進んでいたのだ。
きっかけは 前出の仕事中のトラブル(いや正確にはトラブルは未然に防げてはいるのだが)。
自らの、はっきりしない性格が、大事件の発端となる小説に 山手線周回を何度か繰り返してしまった。何度目かの品川駅着の時、我に返り 横浜市内の家へのバス乗り換えの最終便の時刻にギリギリであることに気がついた。 横浜乗換えの東海道線に乗る羽目になった。

グリーン車を選んだのは、書きかけの携帯小説の電源のためだった。
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