もしも、僕らが
俺はそう、返答した。
父さんは、おかしそうに笑う。
「そりゃぁ、そうか」
父さんはまた、タバコを口に咥えて。
それから口から離すと、長く息を吐いた。
白い息が、夏の夜空を漂う。
「でもまぁ・・・お前は、早くこの村から出た方が良い」
「・・・は??」
言われた意味が分からず。
俺は間抜けな返事をした。
父さんは俺を見て。
にっと笑った。
俺とよく似た目が、笑う。
「・・・で?
正直な感想、この村から出ることについて。お前はどう思うん??」
「・・・そりゃぁ・・・」
「恐いか」
「・・・・・」