もしも、僕らが
「・・・イズ・・・」
「もう、何も言わんで!!!!!」
彼女が叫んで。
俺は、伸ばしかけた手を止める。
彼女は小さく、震えていた。
「・・・もう、帰る。
あたしんこと、もう構わんで。
どっか都会行って、忘れてくれても構わんから」
彼女は、俺に背を向けた。
その背中を追いかけようとして。
足を止める。
・・・臆病者。
誰かが、俺にそう叫んだ気がした。
無数の星たちが、俺達をじっと見守っていた。
なにか・・・そう。
言いたげに。