もしも、僕らが









「イズ、お前、よくこの暑い中、
そんな元気で・・・」



「何言っちょんの?!
夏休みだよ?!楽しまなきゃ!!」


「・・・俺らの場合、
教師に直接お呼び出し食らって、補習やけど」





イズはそんな俺の声が聞こえてるのかいないのか。

1人で楽しそうに鼻歌を歌っている。



不意に、強い風が吹いてきて。

彼女のセーラー服のスカートを揺らした。




今日は、とにかく暑い。




風がなければ、それこそ人間の蒸し焼きになりそうなくらいに。






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