ice prince
私は短パンにTシャツを着て外に出る。
歩く事5分。
原っぱに着いた。
勿論周りには誰も居ない。
ごろんと草の上に寝転がる。
私の目の前には大きな空が広がっている。
星がキラキラ輝いている。
私は昔からここが好きだった。
何かあるたびに
何も無くても不意に来てしまうときもある。
私にとってかけがえの無い場所。
ここの土地の持ち主は、近所に住むおばあちゃん。
本当のおばあちゃんじゃないんだけど、
私と姉を本当の孫のように
可愛がってくれてたおばあちゃんだ。
おばあちゃんは今、
おばあちゃんの娘さんと一緒に暮らしてる。
もう家は売ってしまったけど、
ここだけは売らなかったんだ。
もしかしたら私がココに来てるのを知ってたのかもしれない。
私が泣いている所をみたのかもしれない。
だから残してくれたのかな。
なんて思ってる。