ice prince
繋がる思い
バシッ
腕を掴まれる。
これはきっと怜くん。
「悪いんだけど…今、時間あるか?」
なんで?何で怜くん私を引き止めるの?
怜くんの顔をみようと後ろを振り返るが
怜くんは下を向いていたため顔が分からなかった。
「何で?どうしたの?」
自分から突き放したくせに何で今更引き止めたりするの?
怜くんの意思が分からない。
「話が…あるんだ。大切な、話が………。」
怜くんはそっと顔を上げる。
怜くんの顔は真剣そのもので断る事なんかできなかった。
怜くんに着いてきてと言われ、2~3歩後ろを歩く。
着いた場所は小さな喫茶店だった。
着いたら怜くんに座るように促され
私は怜くんの前の席に座る。
「話って…なに?」
喫茶店の店員が持ってきた珈琲を飲みながら
怜くんに問いかける。