ice prince
帰り道。
私達は手を繋ぐ。
今日の怜くんは今まで見たことのない怜くんだった。
感情をあまり表に出さない怜くんが、
あんなことをするとは思いもしなかった。
そして、怜くんが私のことを思っていたことが
とても嬉しかった。
ん…
何か忘れていることが…
「あ…」
「どうした?」
「あの時!あの時一緒に居た女の人と女の子は?」
そう。
私が怜くんに思いを伝えようと
怜くんの住むマンションに行った時の事だ。