ice prince
「…あの時?いつの事だ?」
「私怜くんのマンションまで行ったことがあるの。
そのとき怜くん、きれいな女の人と女の子とでてきた…」
その女の子とても怜くんに似ていた。
怜くんは暫く考える。
「あ…もしかして姉貴の事か?」
「姉貴?!」
「姉貴は髪が少し長くて茶髪で俺より少し背が低いくらいで
麻美、その女の子は2つ結びをしてる2歳くらいの子。」
私が見た女の人と女の子は確かそんな感じだった。
「ってことは…」
「お前が見たのは俺の姉貴。」
「そ…そんなぁ…」
私は落ち込む。
ココまで沈む理由なんかなかったんじゃん…
そんな私の様子を怜くんはクスクス笑っていた。