ice prince


私は皆には全然話さないと言う怜くんが秋くんにはやけに素直に話す姿にとても驚いた。

「もー酷いなー怜は。あっだった。自己紹介せなあかんな。」

秋くんは私達の顔を見てにこっと笑う。

愛嬌のある顔だな…

「俺は秋や。久住秋。よろしゅー頼むわ。んで確か愛華ちゃんとりまちゃんやな。よろしゅーな」

私達に手を差し伸べてくるので私もおずおずと手を差し出した。

「よっしゃぁ。愛華ちゃんとりまちゃんとお友達や。」

秋くんは握手した手は洗わんどこーといいながらスキップしていた。

「ねー秋くん」

「ん?りまちゃんか。どしたん?」

「秋くんなんで私達の事知ってたの?」

…確かに。

私達何も言っていないのに何故か秋くんは名前を知っていた。

「何でってそりゃー美人2人組で有名やからやで。」

「え…えぇぇぇぇ?!」」

私とりまはすごい声で叫んでしまった。

りまだけならともかく私まで美人部類?!皆、目大丈夫ですか??

「そんな驚く事もないでーな?怜。」

怜くんに話しかけるけど無視されている。

「あー怜はもう本の世界に入ってもうた。もーこうなったらほっとくしかない。
あっそうや!!メアド交換しよメーアード!!」

にっこりとケータイを差し出してきた。

断れるわけもなく…というか断る理由もないので、もちろんメアドを交換した。

赤外線をしている間中秋くんは

「りっまちゃんとあーいかちゃんとせっき外せーん★そー信☆」

と変な歌を歌っていた。

まぁ、元気いっぱいな人だという事で…




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