ice prince
「もう遅くなっちゃうのに家まで送ってきてくれてありがと」
もう日はもう沈んで
月がきらきらと輝いていた。
「いや。俺が送りたかっただけだし。」
「今日は楽しかった。また今度一緒に行こうね??」
「あぁ。次は2人で行こうな。
じゃあ、また学校で。」
「うん。今日は本当にありがと」
小さく手をふって
玄関に向かう。
「あ!愛華、忘れ物!!ちょっとこっち来て」
「うん」
なに忘れたかな??
何か怜に預けてたっけ??
「なあに??れ…」
私が言葉を発したのと
怜が私を抱き寄せたのはほぼ同時だった。
怜の広い胸の中にいてドキドキがとまらなかった。
ドキドキ…ドキドキ…
今までにないような速さで心臓がドキドキしてる。