ice prince
お店の中は暖かい感じがした。
「いらっしゃいませ~って、あら。あなたまた来てくれたの??
まあ、彼女を連れて来てくれたのね??いらっしゃい。
さあ、好きな席に座って頂戴」
私たちを出迎えてくれたのは
40代後半くらいの優しい雰囲気をだしているおばさん。
私達はすぐ近くの席に座った。
「メニュー、決まったら呼んで頂戴ね」
そういってテーブルの上にメニューを置くと
おばさんはほかのお客さんの接客に当たっていた。
「ここ、来たことがあるんだ??」
「ああ。大樹と何回か。大樹がここを教えてくれた」
大樹って言うのは怜の同僚。
彼も凄いエリートなんだとか。
まだ私は挨拶しかしたことがないけど。
「ここのお店、いい雰囲気だね。気に入った」
「ああ。俺もここ凄くお気に入りだ。おばさんも気さくでいい人だし」