ice prince
家に帰る途中の車内。
「あぁ……よかった…」
「え…何が??」
私は運転中の怜の顔を見る。
「愛華の家族がいい人で。
前に愛華の姉ちゃんには会ったことあったけど
ご両親には会ったことなかったから。
愛華にそっくりだな」
「んーそうかな??」
「そうだよ。
優しくて温かい。
俺はそんな家族がつくりたい。」
そう言った怜の目は
少し寂しそうだった。
「怜!!大丈夫だよ!!
結婚したら温かい家庭をつくろうね」
「あぁ…ありがと」
怜は信号が赤に変わった時
私をギュッと抱きしめた。
「愛華、俺絶対愛華の事幸せにする。
そして…俺も幸せにして??
……愛華と一緒に居られる事が
俺の幸せだから…」
「ぅん!!!2人で幸せになろ♪」