ice prince
プロポーズ
車に乗って少しした頃
いきなり車が停まった
「ちょっと海に行ってみよう」
珍しくニカッと笑った怜は
私の手を引いて歩いていった。
わあ…キレイ…
太陽は傾いていて
海はオレンジ色…
キレイ…キレイすぎる
「なあ、愛華」
「ん?」
振り替えると少し緊張した顔をした
怜が私を見つめていた。
「俺さ、前に結婚するのはお互い
したいと思った時って言ったろ?
あれさ、ただの言い訳というか、
不安だったんだ。
母さんと父さんがうまくいかなかったのを
一番近くでみてたから、俺も
愛華を幸せにするのは出来ないんじゃないか
そう思ってた。
てかいまだに思ってる自分もいる。
でも、俺なりに愛華を幸せにしたい
って思ってる…
愛華、こんな俺だけど
結婚してくれませんか…?」