ice prince
『いるよ』

それだけ答えたらしい。

そしたら秋くんは

『そかー。失恋決定やな。んぁー1人で泣きそなってんねん。だからメールうてんから
また明日な』

秋くんは誤解していた。

りまが誤解を解くといきなり電話が鳴り出して。

勿論相手は秋くん。

『ほんま?!ほんまにほんまのほんまにほんま??!!!』

とキョドってたしい。

ってことで付き合うことになりましたと私に報告した時のりまの顔は、

とても幸せそうだった。

その話を聞いて私も自分の事のように嬉しかった。

でも私達4人でご飯を食べている時はとても気まずかった。

だって2人イチャイチャ始めちゃって。

りまってこんな子なんだよなぁ…とふと思った。

怜くんはいつもどおり本を読んでるし。

今日に限って私はいつも読んでいる本を忘れた。

家で読むわけでもないのに持って帰っちゃって。

私はボケーと目の前で本を読んでいる怜くんを見ていた。

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