ice prince
怜くんって睫長いな…目が少し青っぽい。
ハーフか何かかな?
髪の色はちょっと銀っぽい感じ。
何か制服の袖から出ている腕は肉が引き締まっていて…
確か何も部活してないって言ってたけど
何か家とかで運動してるのかな?
「何」
あっ
やっちゃった…
見つめすぎた。
「ごめんねっちょっと見すぎた…あはっ」
私が少しおちゃらけた感じで言ったら
「そ」
の一言で片付けられてしまった。
でも、ちょっと喋っただけなのにこんなに嬉しい気持ちになれるのは、何でだろう。
「怜くん、」
「ん」
怜くんが本から顔を上げて私の目を見る。