ice prince
「南沢さん…」
「ん?あぁ委員長か。どうしたの?」
委員長。
その名のとおり私のクラスの委員長です。
おさげの似合うマジメさん。そして凄くいい子なんだ。
「これ、2年生の人が南沢さんにって」
そういって差し出したのは1枚の白い封筒。
「ありがとう」
怜を言うと委員長が「いいの」と優しい笑みを浮かべた。
マジメキャラっていじめられやすくて1人でいるっていう
イメージあるけど、委員長は全く違う。
みんなから信頼されてて、誰にでも優しくて、皆から好かれるそんな人。
私のちょっとあこがれている人だったりして…
「愛華?」
「ん?」
「その封筒、開けてみてよ」
りまは封筒の中身がずっと気になっていたらしく、
ぼーっとしてる私に声を掛けた。
「うん」