ice prince
再会


私は暇だったので本を読んでいた。

この間、図書室で見つけた古い、不思議な本だ。

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ある日女の子が歩いていたら男の人の服のファスナーの所に髪が引っかかった所から
物語はスタートする。
その女の子は男の人のことがずっと気になっていて―――
学校に早く来た日に、本を読んでいたら
廊下がとても騒がしくなった。
視線を本から廊下に移すと…

――――――――――――――――――――

「あーいか♪」

私が本を読んでいると私の小学校からの親友、坂中りまが来た。

「おはよーっ愛華、今日早いね!」

「うん。今日は日直だったし。」

「あー愛華ってそういう決まり事守らないと気がすまない性格だしね。」

私がうんと言おうと思ったとき、急に廊下が騒がしくなった。


「キャー怜くーん!!!」」」」


女子の黄色い声が飛び交っているのが分かる。

「何?怜ってだれ?」

「えっ愛華知らないの?鈴原怜。別名氷の王子様。」

「氷の…王子様?」



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