鳥居の向こうで運命変えます
いつも可愛がられるのはひとつ下の弟で、向こうから告白してきたくせに、あっさりと捨てて私の親友に乗り換えた最低彼氏――みんな、大嫌い。
憂鬱な気持ちで、毎日をただ淡々と過ごしていた。
学校帰り気晴らしにと思い、行きつけのカフェに立ち寄る。オープン当時から通い続け、仲良くなった店員目当てで立ち寄ったのだが――目に飛び込んできたのは見慣れない青年。
いつもの店員さんじゃない……?
人手は足りてるから、新しいバイトの子は雇わないって言っていたはずだ。胸に小さな疑問を抱きつつも、熱帯魚の水槽がある席に座る。
しばらくしてその青年が注文を聞きにきたのだが、開口一番全然関係ない話を持ちだしてきた。
「そうそう知ってる?このカフェの近くにある、鈴鳴森神社(すずなりもりじんじゃ)の噂のこと」
「はあ。聞いたことないです」
初対面でその態度はどうなのだろう。半ば呆れながらも一応答える。あと、神社があることも初耳だ。
しかし返答は意外なものだった。
「“運命を変える”」
「え――?」
思わず息を呑む。
憂鬱な気持ちで、毎日をただ淡々と過ごしていた。
学校帰り気晴らしにと思い、行きつけのカフェに立ち寄る。オープン当時から通い続け、仲良くなった店員目当てで立ち寄ったのだが――目に飛び込んできたのは見慣れない青年。
いつもの店員さんじゃない……?
人手は足りてるから、新しいバイトの子は雇わないって言っていたはずだ。胸に小さな疑問を抱きつつも、熱帯魚の水槽がある席に座る。
しばらくしてその青年が注文を聞きにきたのだが、開口一番全然関係ない話を持ちだしてきた。
「そうそう知ってる?このカフェの近くにある、鈴鳴森神社(すずなりもりじんじゃ)の噂のこと」
「はあ。聞いたことないです」
初対面でその態度はどうなのだろう。半ば呆れながらも一応答える。あと、神社があることも初耳だ。
しかし返答は意外なものだった。
「“運命を変える”」
「え――?」
思わず息を呑む。