アシタのナミダ Tears Of Tomorrow.
「ジュリ、恋って何なのかな?」





でも、そんなアナタがかすかに震えた声でささやくから、





「愛って何なのかな?」





私は待ち合わせしているのも忘れて、





ケータイから流れる舌足らずで甘く響く音を聞かずにはいられなかった。





「ヒトをスキになっても、いいことなんか一つもないよ」





いつもは私の手を引いていた強いアナタが、今はとても弱い。





あの日、何もわかっていなかった私はアナタの言葉を受け止めることしかできなかった。





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