アシタのナミダ Tears Of Tomorrow.
「君が……長谷部(ハセベ)さん?」





学祭に向けた練習メニューの発声が終わり、





読み合わせに呼ばれていた坂木教授が私を呼び止めた。





彼はワカマさんのいるゼミの担当で、





学祭で使う台本の元になる物語を書いたヒトだった。






「はい。長谷部ジュリエです」





階段教室はあちこちで打ち合せをするサークルの学生で溢れていたが、





私と坂木教授を見ていたのはワカマさんだけだった。





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