アシタのナミダ Tears Of Tomorrow.
「君は、ショウコさんに似ているね」





坂木教授は突然母の名前を出して微笑んだ。





「それでは読み合せを始めます! キャストは集まって!」





脚本を担当したワカマさんが召集している。






行かなきゃ。





「―――母を、知っているんですか?」





そう思っているのに、動けなかった。






「ああ。彼女も僕も、この大学の生徒だったんだ」





だから母は進学に賛成したのだろうか。





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