初恋アンドロイド
そして私の目の前で…

露衣くんが猫を庇おうと道路に飛び出していた。


車が…

もう駄目だぁ!!

「露衣くーーん!!!!」


馬鹿だね私。

叫んで何になるの?

大好きな人も守れないの?


私は耳を塞いでその場で顔をうずめた。

―ドンッ と予想通りの音が響いた。

私は恐る恐る顔を上げた。


「……え?」

何で車がひっくり返って

露衣くんがピンピンしてるの?


私は急いで彼の元に駆け寄った。

「…露衣くん?」

外傷は…無い
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