初恋アンドロイド
彼の腕の中には猫が元気に鳴いている。

「…何ですか?」

「何ですか…って、大丈夫なの?」

「大丈夫です」

「…何で?」


ああ、そうだ

こんな事聞いちゃいけなかったんだ。


「僕はアンドロイドですから」

「……?」

あんど…ろいど?

って

ロボット…?


「ええぇぇぇぇぇぇえ!?」


ありえない。

私は…


アンドロイドに恋をしたって言うの!?


「あのー大丈夫ですか?」

周りの人が心配して集まって来た。

「え、あ…大丈夫です!!」


とりあえず私達は逃げ出した。
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