初恋アンドロイド
「大丈夫、あなたの記憶から露衣が居なくなるだけだから」

居なくなるだけ…?

それが嫌なんじゃない!!


「やめてぇぇぇぇぇ!!」


―ドッ


…?

何か体が宙に浮いて…


…!?

「露衣くん!?」

お、お姫様抱っこ…


「お母様…すみません」

「露衣!!」


露衣くんはそのまま私を抱っこして家を出た。

「…露衣くん」

「……」

いつも通り無口。


私はキュッと露衣くんのTシャツを握った。


自分だって

信じたくない

露衣くんがアンドロイドなんて
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