初恋アンドロイド
そしてその次の金曜日。
「露衣くんっ、私ちょっと用事あるから先に帰ってるね!!」
「分かりました」
そう言って私は校門の陰に隠れて
露衣くんを待った。
すると、思ったより早く
露衣くんが学校から出てきた。
(よし、行くぞっ!!)
そこから電車で隣街まで行き
駅から約10分歩いた所の病院に来た。
(病院……!?露衣くんどっか悪いの!?)
予想外の場所に、私は唖然とした。
私はこれ以上露衣くんの後を追ってはいけない気がした。
そう分かっているのに……
私の足は止められなかった。