初恋アンドロイド


着いた先は病院の個室。

その中に居たのは…


「お婆様…」

優しそうに微笑む老婆がベッドに座っていた。


「露衣、よく来てくれたね」

「お婆様…起きていて大丈夫なのですか??」

「今日は大分調子がいいんだよ」


その光景は微笑ましくて、胸が暖かくなった。


(何だ…ただのお見舞いだったんだ)


私は気づかれる前に立ち去ろうとしたが…


「そこのお嬢さんも入っておいで」

「え!?」


……ば、バレてた!?

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