初恋アンドロイド
「これからも露衣の事よろしくね」
真っ直ぐに私を見つめて
お婆さんは優しく言った。
「―…はいっ!!」
私は嬉しくて涙が出そうになった。
こうやって
どんどん露衣君の事を知って
露衣君を取り巻く世界の中へ入って行く。
(いつか…その世界の中心に、私が居るといいな)
私は笑顔で返事をした。
それからしばらく3人でたわいもない話で盛り上がり
日が落ちて来たので帰る事にした。
「じゃあ、さようなら!!」
「また来てね、玲奈さん。…露衣もね」
「はい……」