初恋アンドロイド
「お婆様……今日はほんとの笑顔だった」
「ほんとの笑顔??」
露衣君は視線を私から外した。
「僕やお母様の前じゃ…無理して笑う事も多いですから」
私は何故か胸がトクンと脈をうった。
「露衣君……優しいんだね」
「……え??」
露衣君は珍しくきょとんとした顔で私を見た。
(あれ、私何か変な事言ったかな??……でも)
「露衣君……お婆さんが無理して笑うの、辛いんだよね??」
「……辛い??」
(そーゆう感情……分かってないのかな)