初恋アンドロイド


「露衣君はね……お婆さんも、お母さんも…みんな幸せで居て欲しいんだよね」


「……はい」

露衣君は自分の胸に手を当てて頷いた。

私は無意識にその手の上に自分の手を重ねて居た。


その手からは温かさが伝わってくる。

それなのに……


(聞こえてくるのは……やっぱり機械音)


「お婆さんは……その……露衣君がアンドロイドだって事知ってるの??」

「いいえ」

「え!?そー…なの??」


「僕は……お婆様の為に作られたようなものですから」



露衣君が……作られた訳??



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