初恋アンドロイド
「圭さん人気者だから、私でもなかなか喋れないんだー」
「そうだったんだ」
梨花は私になんども「いいなぁ」と呟く。
(これじゃあ……まるで)
梨花が……あの人の事……
「好きなの…圭さんの事」
私は一瞬心を読まれたのかと思った。
私の心臓がドクドクと脈をうつ。
「そーなの!?」
梨花は顔を赤くさせ
無言で頷く。
―…ズキン
(あ…れ??何、今の)
何故か自分でも分からない
感情でいっぱいだった。