初恋アンドロイド
「お疲れ様ー」
みんなで乾杯した後、圭さんが私の左隣に座った。
(えっ……なんで??)
びっくりはしたけれど
何故か少し嬉しかった。
「綾香ちゃん、良かったらアド教えてよ」
「えっ!?あ、はい……」
私達は赤外線でアドを交換する。
嬉しくない……と言ったら嘘になるけど
正直ここでアド交換はしたくなかった。
だって…右隣に座っている梨花の視線が痛かったから。
私は梨花の目をみる事が出来なかった。
(でも、梨花だったらもうアド交換ぐらいしたよね…)