初恋アンドロイド
……見た??
何を……誰が…??
「梨花、ごめん!!内緒にするつもりは…」
「もういいよ!!今さら…」
梨花はそのまま泣きながら走って行ってしまった。
私はそれを追いかける事は出来なかった。
(どうしよう…梨花!!)
その日のライブは集中して圭を見る事が出来なかった。
頭の中は梨花の泣き顔でいっぱいだった。
(私…やっぱり……)
ライブが終わって、私は圭に会いに行った。
「綾香!!来てくれてありがと」
彼はいつもと変わらない笑顔で接してくれた。