初恋アンドロイド


いつまでもたっても

俯いたまま顔を上げない私を見て、圭は私を心配してくれた。

「何かあった??」


私は瞳に涙をいっぱい溜めて


「ごめんっ、圭……別れよう」

そして……梨花に謝ろう。


「え、綾香!?何で……」

「ごめんっ……!!」


ごめんなさい

圭より梨花を選んだ私を

あなたは許してくれるだろうか


いや

許して貰わなくてもいい……


「ごめんなさいっ……」


それだけ吐き捨てて

私は逃げたんだ


その時

圭はどんな顔をしていたんだろう


私は……もう

知る術がない……


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