初恋アンドロイド
それから一週間
圭からは何の連絡もない。
私はあの日の夜
梨花に電話をしたが、一向に出てくれる気配はない。
結局私は……
全てを失った。
プルルル プルルル
静かな部屋に着信音が響く。
(誰……??)
画面を見て、私はバッと身を乗り出した。
(り……梨花!!)
私は慌てて電話に出た。
「梨花!!ごめんね…私……」
「…………」
「梨花……??」
何も言わない梨花に不安を覚える。
「綾香ちゃん……」
泣いているのかその声は震えていた。