初恋アンドロイド
「圭…さんの、お母さん??」
「綾香さん…よね??」
「は、はい…」
圭のお母さんは一通の手紙を取り出した。
「これ、圭があなたにって」
「え!?」
(圭から……!?)
「殺される数日前、あなたに渡そうとしてたの…でも、会う勇気が無いって……」
「私……」
私は涙が出そうになった。
「圭は……本当にあなたが好きだったのね」
「え……??」
圭のお母さんはそれから何も言わずに帰ってしまった。
私は手紙をぎゅっと握りしめる。