初恋アンドロイド
「あぁ、なるほど…露衣君のお婆さんは病院にいるから、その間露衣君のお母さんがその家に住んでるって事か」
「……まぁ、小さな矛盾を気にしていたら、キリがありませんよ?」
(Σご、ごまかした!?)
いつもの露衣君とは思えない程
腹黒い笑みがこぼれていた。
「……じゃあ、お婆さんは露衣君がアンドロイドって事、本当に知らないんだね」
「はい」
露衣君は少し悲しげに俯いた。
「お婆様はもうすぐ力尽きるだろうから…それまでは何も知らないまま幸せに生きて欲しいって、お母様が」