初恋アンドロイド
「そっか……」
きっと……
露衣君のお母さんは心のどこかで罪悪感を感じているんだろうな…
圭さんをお母さんから奪ったのは自分なんだ……って。
「ありがとう、露衣君。大切な話を聞かせてくれて」
「いえ……」
露衣君は少し黙ってから口を開いた。
「僕は…高月先輩には知っていて貰いたかったのかもしれないです」
「え……??」
私は露衣君の意外な言葉にドキッとしてしまった。
(私……には?)
それって、露衣君の中で私は特別な存在に近づいている証だよね……。
私は嬉しくて
笑顔で露衣君を見つめた。