甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
「クス、お嬢さんは気に入ったみたいだね?僕のキス」



甘甘王子は、そう言ってクスクス笑った。メガネの甘甘王子も、キスするときの甘甘王子もあたしには魅力的だ。



「黙っててくれるよね?秘密……」



「は……い」



まだあたしは、ふわふわな気持ちだった。甘甘王子とのキスは、すごく良かったから。



甘い甘いマシュマロのように甘く、あたしの唇を味わうように。でも、それは一瞬だけで……



またしてほしいなって思ってしまった。欲張りなあたしを見ては、甘甘王子は、ふんわりした表情であたしを見つめていた。



だけど、あたしはまだ気付いては居なかった。甘甘王子の裏の顔を……



俺様で腹黒いと言う事を……



お姉さんにだけ甘いって事も知らなかった。



あたしは甘甘王子の表だけを見て惚れてしまったんだ。



だから……



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