甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
そして、武道館ライブの日になった。



「ゼロ、おはよう!」


ドレスのままあたしは、ゼロの家に向かう。馬車なんて待ってられないから。



「亜佐美きれいだな?見違えたよ」



「エヘヘ、ゼロもタキシード似合うよ?」



まるで、結婚式をあげるみたいで、ドキドキだった。



とそこに、一人の可愛い女の子がゼロの腕を引っ張った。



「ゼロ様は、私のなんだから!アンタは邪魔よ」



地べたに転ぶあたし。女の子は、上からあたしを見下ろしてフンっとそっぽを向いてしまう。



カチンと来たあたしは、地べたから立ち上がる。



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