甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
「その女の人は、施設の職員だったんだ。小さなそいつは、その女の人に施設に連れていかれ。そこで、暮らすんだ」



「それからその子は?」



いつの間にかあたしは、続きが気になっていた。
いつも、矢吹先輩は、途中で話をやめるから。



「小学生に上がる頃に新しい家族にもらわれる」



「じゃあ、良かったですね?」



矢吹先輩は、あたしの言葉を聞きながら首を振った。


「結果的には、良かったぜ ?でもな、これからがそいつの人生最悪なんだ」



< 187 / 618 >

この作品をシェア

pagetop