甘甘王子の秘密〜ｵﾓﾁｬ会社の俺様社長〜ｱｲﾄﾞﾙやﾎｽﾄｲﾏｽ

「あたしパスして良い？」


だって、見てるよ！コジロウが……人間の言葉マスターしないでよ！ってぐらいに分かりそうだから……


「コジロウも、亜佐美好きで見てるさかい心配せんでええから」



「どこを見たら、コジロウがあたしを好きになるのさ！どう見ても、怖いじゃん！」



やっぱり、帰って来ない方が良かったかも。きっと、コジロウのエサになるからあたし。



「コジロウは、ああ見えて、亜佐美好きなんやで？照れてるだけやから」



なら、普通噛まないから！どんだけあたしを嫌いなんだよってぐらい噛むから……



大型犬のゴールデンレトリバーなんだよ？痛いんだから……すごく……歯の跡つけないようにはする気遣いがあるだけ良いんだけどね。



「……」



上目遣いにあたしは、降谷兄ちゃんを見上げる。



絶対にあたしは、やらないから。別に、女優になるのは瑠璃さんだけなんだから気を遣わなくて良いはずなんだから。