甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
「まいったな。明日瑠璃の練習付き合う約束してるんや」



降谷兄ちゃんは、半分諦めモードだ。



よし、このまま諦めモード突入して、最終的に降谷兄ちゃんと綺恭兄ちゃんのラブシーンにでもなってくれたらな。



あたしは、切実に願った。


「可愛い……よっちゃんに似て子犬ちゃんは可愛いわ」



お母さんが居間に入って来る。しかも、子犬を抱っこしながら。
子犬が生まれたのは、実はもっと前らしい。



早くあたしに知らせて欲しかったな。



2ヶ月らしいと聞いた時には驚いだけど……



コジロウが居る手前、子犬もまともに見られない。


抱っこも出来なくちょっと残念だなと思う。



一緒の部屋に居るのも、すごく嫌な感じだ。



そんなに綺恭兄ちゃんをとられたのを根に持ってるなんて、本当に人間のようだ。



「ほら、良いでしょ?子犬抱っこ出来て」



お母さんは、子犬を見せびらかすように言う。あたしに差し出してはまた引っ込める。



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