甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
甘甘王子は、休憩なのかあたしの横に座って、タオルで汗を拭いている。



たまに、甘甘王子の汗があたしの制服にかかっていても気にならなかった。



「あ、の……」



「ん?」



「社長なんですよね?」



出来るだけ小声で話す。
甘甘王子は、髪を掻きあげてあたしをにっこり見つめる。



「うん……」



「行かなくて大丈夫なんですか?」



「姉さんが、居れば大丈夫だよ」



そうなんだ。だから、サッカーしてるんだ。甘甘王子……



あたしは、全く気付いてなかった。甘甘王子が、少し切なそうな表情をしていたなんて……



「ね?」



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