甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
♪♪



携帯かな?



「はい……はぁ……分かったよ。姉さん……」



矢吹先輩は、携帯を耳元に当て話している。あたしの頭を拭きながら……



お姉さんから?でも、少しイヤそうだな。



矢吹先輩は、電話が終わるとあたしを真っ直ぐ視線を合わす。そして、クスっと笑った。



「ほら、行くぞ」



あたしの髪はほとんど乾いてしまっている。夏だから、乾くのも早いのかもしれない。



「え?どこにですか?」



あたしは、間抜けな表情で問いかける。矢吹先輩は、ただ良いところだとしか教えてくれなかった。


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