甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
「これ!」



そう言って渡すと、無言で牧村先輩が見る。



「っ……」



牧村先輩は、ページをめくる度に頬が赤くなる。



なんて書いてあったんだろう。



「それは、藤堂が書いた奴なのか?」



「多分……藤堂先輩の懐から出てきたんで」



お札先生の言葉に曖昧に答えると、ちらっとあたしは見上げる。



立ったまま寝ていた藤堂先輩の瞳がぱちっと開く。


「っ……」



いきなり開く瞳に驚き、思わずあたしは、耳を塞いだ。



「ふっ……見た?」



「いいえ、見てません!」



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