甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
「やっぱりお前は、こっちのが良いな」



そう言った瞬間矢吹先輩は、あたしの腕を掴みムリヤリあたしを社長室にあるクローゼットに押し込める。



「ちょっとせ、先輩!!」



なんで、閉じこめるの?!



『お前が悪いんだからな?!』



ひどっ……



ドンドン叩いても、矢吹先輩は、あたしを出してくれない。しかも、鍵を閉める音までもが聞こえる。



あたし何もしてないのに……ワンピースだって、汚れてもないのに……



クローゼットの中は、兎に角真っ暗で今にも泣き出したい気持ちでいっぱいだった。



けど、意地でもあたしは泣かない。矢吹先輩の思うつぼだから。



『げっ……』



コンコン……



ドアをノックする音が聞こえたと同時に矢吹先輩が、鍵を静かに開けあたしを隅っこに追いやると、自分もクローゼットの中に入って来た。


しかも、矢吹先輩は、あたしよりも大きく二人はさすがに窮屈だ。



「んん……!!」



< 53 / 618 >

この作品をシェア

pagetop