甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
あたしの今の状況は、矢吹先輩があたしを持ち上げ、自分のお腹の上に乗せ後ろから、抱き締めるような格好をしている。



だから、すごく密着していて、息遣いまで聞こえてくる。



オマケに矢吹先輩が、あたしの口をふさいでいるもんだから苦しい。



「ん!……せ……」



「しっ」



だって、苦しいよ!!



そう言いたいけど、あたしは言えなかった。



『なんだ!居ないんだ。せっかくマイマイが来てあげたのに~!』



マイマイ?



社長室の入り口から聞こえて来る声は、すごく幼いような可愛らしい声だ。



「……」



矢吹先輩は、あたしを抱きしめている腕を強くする。



そんだけ会うのがイヤなのかな?マイマイ?って言う子と。


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