甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
「…………」



「…………」



お互いに沈黙のままだ。先に目を逸らしたのは矢吹先輩の方で、あたしの勝ちだ。



別に勝負をした覚えはなかったけど、なんとなく嬉しかった。



「じゃない!」



慌てて飛び起きる。矢吹先輩は、なんだこいつ?と言う表情をしてあたしを見つめる。



次第に表情は、赤く染まっていく。



「な……なんでもねぇーよ!」



え?



「矢吹先輩……さっきあたしに……」



そう言ってあたしは、見つめる。矢吹先輩を……



どうしょう!矢吹先輩みたいに赤くなっちゃうよ!あたし……



「うるせーな早く寝ろ!」


「無理です!」



だってこんなにドキドキしてるんだよ?無理だよ。気まぐれでしたんだとしても気になって眠れない。



「そ……」



「そ?」



「添い寝!……でもしてくれないと眠れません」



「な何言ってんだよ!」



矢吹先輩も動揺してる。



< 602 / 618 >

この作品をシェア

pagetop